【新興国ビジネス】ビジネスプロデューサーの育成

SJCでは、日本の地方都市に拠点を置く中堅・中小企業と一緒に今後のアジアビジネス展開に活路を見い出す方策を見出そうとしています。その一環として、播磨地域の経営者向けに「アジアでの価値の創造と獲得」をテーマにセミナーを開催しました。当日は、地域振興とアジア富裕層(特にタイ・メコン地域)のインバウンドの取り込みなども積極的に議論されました。


藤岡SJC所長によれば、「アジアビジネスに出ていくには、伝えたいことを伝え、人を巻き込んでいくプロデューサー人材を育てることが欠かせない」。


「アジアは変化のスピードが速い」。こうした変化の時代には理論や既存の戦略から出てくる公式が通用しなくなる。「アジアビジネスではとにかく試してみることが大切」、「答えは無数にある。試す中からその答えにたどり着いていく、走りながら考えるプロセスが必要になる」。


電気自動車(EV)や自動運転技術の進展を例に引きながら、自動車産業とIT産業の壁がなくなり、思ってもみなかった参入者の登場や、競争のルールが一変するという事態がアジアビジネスの世界でも当たり前になるとし、そこで必要となる人材像として、「業種の壁を越えてビジネスを結び付けられるプロデューサー」「レジリエンス(回復力)を備えたスマートピープル」といったキーワードをあげた。


「タイのマーケットのポテンシャルは大きい。それを取り込む力はブランディングで決まる」。「市場でまだ知られていないことは伸びしろがあるということ。活動をすべてブランディングに結び付けていくことが市場に浸透していくカギになる」。

 藤岡所長がもうひとつあげたキーワードが「現地企業とのコラボ(協業)」。進出企業のブランディングにもそれがプラスに働くという。「進出企業には、タイの企業に協業相手として選んでもらう力が求められる」と強調した。


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