AISIN社とSJC、「障碍者雇用と企業経営」をテーマに産官学連携セミナーを開催
Sasin Management Consulting Japan Center(SJC)は、AISIN ASIA PACIFIC Co., Ltd.と共催で、「障碍者雇用と企業経営」をテーマとするセミナーを開催いたしました。本セミナーは、CSRの枠を超え、障碍者雇用を企業の持続的競争力と経営の質の向上という視点から再考することを目的に企画されました。
冒頭では、SJC所長・明治大学専門職大学院教授の藤岡資正先生が、「社会のなかの企業:責任から持続的競争力へ ― 障碍者雇用が問い直す経営の質」と題した基調講演を行いました。企業の社会的責任を単なる義務としてではなく、組織能力やイノベーション創出力を高める経営戦略の一環として捉える重要性が提示されました。
続いて、在タイ日本国大使館の斎藤書記官(労働担当官)が「日本政府の障碍者雇用の取り組み」について講演し、日本における制度的枠組みや政策動向を紹介しました。
実務の現場からは、Social Innovation Foundationのジュム顧問が “Enhancing Diversity Employment Opportunities” と題し、タイにおける多様性雇用促進の取り組みと課題について報告しました。また、Thai Yamazaki Co., Ltd.の秋山正美社長は、「障碍者雇用、10年の軌跡:実践から見えてきた成果と課題」と題し、10年以上にわたる実践事例を通じて、現場での工夫と組織変革のプロセスを共有しました。
さらに、AISIN ASIA PACIFICの西村夏来部長は、「テクノロジーによる聴覚障碍者エンパワメントの事例」を紹介し、デジタル技術を活用した新たな包摂型職場づくりの可能性を示しました。加えて、特定非営利活動法人Yum! Yam! SOUL SOUP KITCHENの西田誠治代表が、「支援する側・される側を越えて ― タイ農村で続けてきた“並走型”の地域づくり」と題して登壇し、共創型アプローチによる地域包摂の実践を報告しました。
本セミナーには、企業、政府機関、NPO、学術界といった産官学それぞれの立場から登壇者を迎え、多角的な視点から議論が行われました。障碍者雇用を単なる法令遵守の枠組みにとどめず、企業価値向上や持続可能な社会づくりと結びつけて考える、バランスのとれた内容となりました。
SJCとAISIN社は、今後も企業経営と社会課題解決を両立させる取り組みを支援し、タイにおける日系企業の持続的発展と社会への貢献を後押ししてまいります。
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